ブル・ベアの相場と投資家の心理

ブル相場は企業が実力以上の評価を受けて株価が上昇する

ブルとは、角を突き上げる雄牛の事です。
転じて、アメリカの証券業界では、株価が上昇する強気相場という意味で用いられています。

逆に、株価が低下する弱気相場は、熊が腕を振り下ろして敵を襲う姿に例えて、ベア相場といいます。
日本国内で販売されている株式投信も、投資家が上昇相場と判断して購入するブル型投信、下降相場と判断して購入するベア型投信が存在しています。

企業が実力以上の評価を受けて、株価が上昇しているさまは、ブルが暴れまわっているような強気相場です。
一方、企業が実力を下回る評価を受けて、株価が低迷しているさまは、ベアの弱気相場となります。
企業の実力とは、それぞれの銘柄の収益性・成長性、つまりファンダメンタルズを差します。

株価の上昇は「動向に乗り遅れてはいけない」という投資家の心理が追い打ちとなっている

株価の動向が決まる要因は、企業の収益性だけとは限りません。
投資家による日本経済の先行きの見通し・日本の株式相場の全体的な状況も、株価に影響を及ぼします。
数週間単位という短期間で見ると、投資家の心理は相場の動向を揺るがす大きな要素です。

投資家は、微妙な心理を抱えています。
中には、株価の動向から別の投資家らの行動を予測して、自身の行動を決定する投資家も存在します。
株価が上昇すると、他の投資家らは自分が把握していないプラス情報を持っていると想像し、その株を購入します。
さらに上昇すると、乗り遅れまいと焦り、その株を買い足します。
この動向により、株価は上昇します。

それまでは慎重派だった多くの投資家も、この動向に巻き込まれていきます。
マスコミなどが連日相場を報道し、利益を上げた投資家たちのインタビューが紹介されるようになると、ブル相場の暴走ぶりは最高潮に向かいます。

繰り返しますが、投資家は微妙な心理を抱えています。
自身が保有している株の価値が下がり始めると不安を抱き、マイナス情報の存在を疑うようになります。
その先の展開は、ブル相場とは逆の状況です。
投資家の弱気心理は市場に拡大していき、さらなる売りを招き、ベア相場は大規模な下落を始めます。

高騰しすぎた株価は下落し、下落しすぎた株価は高騰する

短期間かつ会社の実力に見合わない株価の高騰・下落は、なるべく避けたいのが投資家の心理でしょう。
このように、投資家の心理が大きく変われば変わるほど、株価のヴォラティリテイ(上下の変動)も大きくなります。

しかし、一時的な加熱・冷静を繰り返しながら行動する投資家も、時間の流れによって落ち着きます。
落ち着きを取り戻すと、高騰しすぎた株価は下落し、下落しすぎた株価は高騰します。

こうして長期的な目で見れば、株価は多かれ少なかれブルとベアを繰り返している事がわかります。
そして、企業のファンダメンタルズに見合う水準に決まるといえるのです。

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