証券アナリストが担う役割

正式には日本証券アナリスト協会検定会員といい、資産運用全般のスペシャリストである

証券アナリストの役割は、証券・発行企業関連の情報を分析して、円滑な証券投資をサポートする事です。

証券アナリストの制度は、アメリカで誕生しました。
証券分析の重要性を認め、業務に携わる人々が必要な能力を身に着けられるよう支援し、能力がある事を保証するために制度化されました。

日本でも、1973年に日本証券アナリスト協会が設立されました。
証券分析の研究や、教育普及に貢献しています。
その活動の一環として導入されたのが、資格試験制度です。

もともと、金融または証券業に携わる者のみに、受験資格がありました。
1994年には、大学生にも受験資格が与えられました。

資格を取得するまでには、長い期間を要します。
2次にわたる試験に合格し、かつ3年以上の実務経験が必要です。
試験の対象は、以下の4科目です。

○証券分析
○ポートフォリオ・マネジメント
○経済
○財務分析

受験資格の拡大により、大学生はその位置を変更する事なく、第1学年でアナリスト協会による通信教育の受講、卒業前に2次試験の受験が可能です。
入門といえる証券アナリスト基礎講座を受講し、修了証を得る人も増加傾向に見られます。

主要となる3つの職種で取得した資格を生かす

先述の通り、証券アナリストの資格を持つ人は、資産運用全般に関わる仕事を行なうスペシャリストです。
資格を持つ人々が目指している職種は、以下のようなものが挙げられます。

○アナリスト

証券投資には、証券発行企業の将来の収益見通しと、見通しの確実性といった情報が欠かせません。
企業・企業が属している産業の動向・世界を取り巻く経済との関連などの分析は、証券アナリストにとって重要な役割です。

○ファンドマネージャー

特定の証券に対し、全資産を集中的に投資する事は、多大なリスクです。
リスクを和らげるためには、さまざまな証券(金融商品)を混同して保有します。
ところが、最良の組み合わせを作り出す事は、簡単にはできません。
アナリストが分析した情報などを基に、この業務を担当するのが、ファンドマネージャーです。

○ファイナンシャル・アドバイザー

投資信託など、ファンドマネージャーが運用する金融商品は、銀行・証券会社で販売されています。
商品販売時に投資家と面談して、リターン・リスクなど商品の特性を説明します。
さらに、投資家がとるつもりであるリスクの規模を把握し、リスクに見合う商品を選別する投資アドバイスを行ないます。
これが、ファイナンシャル・アドバイザーの役割です。

証券アナリストの資格は、簡単に取得できるものではありません。
その分、一般社会ではプロの資格として知られています。

銀行・証券会社では、証券アナリストの資格取得を、強く奨励している事もあります。
もちろん、一般事業企業なども、年金関連業務を含んだ財務・経営企画など、証券アナリストの能力を必要とする業務分野は多数存在しています。

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